2024年3月2日 / 最終更新日時 : 2024年3月2日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2024年2月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。今回から使っているプラグインのデザイン変更のせいか最初に表示される画面が今までと異なりますが画面右側(スマホ等では上部)のXのアイコンをクリックなさると今までと同じスライドショーで見ていただける表示になります。(画面説明図を開く) 建設音うれしかるべし吾が聴けるクラシック・ピアノの美音は嘆けどあるときは夜空をながむ全天の星いつせいに流るるを待ち朝夕にビル屋上の縁(へり)にカラスら身を接しつつびつしり並ぶおびただしき数のカラスが夕空に渦巻き乱舞す絶叫しながら雪を詠みし短歌のうちで白秋の歌ほど美しく哀しきはなしとどろきて吾が裡に住む雷(いかづち)のあばるる時し寂しかりけりくらげさへ眠ると聞けど睡眠の機序の本質はいまだに不明ぞさまざまな想念のはて現実に戻りて十指の爪の伸びに気付く常緑樹の脇に紅梅が花盛り民家の庭からはみ出すやうにふいに聞くこの唱歌ああなつかしや、体しびれてしばし動けず音響器機より‘モルダウ’流る工事音の隙間をたくみにするする縫ひて「出藍の誉れ」は師を凌ぐ意味ではなく自己研鑽の大切を説く百鳥(ももとり)鳴く木曽川べりに咲きさかるあまた水仙に妻喜べり脳ならず内蔵に感情の元があると信じて生まれし「断腸」なる語ちまちまと小鉢三つに小さき花咲かせて性格をあらはす娘よ月面に‘LOVE’と読み得る影あるを写真にて示しし人の情熱極美(ごくび)なる超新星爆発の写真をば示しつつ熱弁する老学者若しアメリカン・ミュージックは肌に合はざれど「カントリーロード」などは好きと言はむかしらふとも酩酊とも分(わか)ぬ境地にゐて目裏(まなうら)に浮かぶは空・海の間(あはひ)台湾はフォーモサ(Formosa)とも言ふがポルトガル語で「美しい島」との意味と知りたりウクライナへの武器援助が戦争を激化させ長引かせ死者を増やしてをるぞ何年も前に死去せし歌手唄ふ。なつかしけれどある意味残酷あなおもしろ雲の穴から空のぞき雲が動けば空も動けり飛び来たりて屋根の先まで歩みゆき鴉はやをら高々と鳴く風強きときは鴉型の凧おどる鴉多き街のカラス脅しなり睡眠はなべての動物に必須なるもその本質はいまだ不明とぞこの街にしては大きな役所ビル、屋上角に赤き灯ともす感情の袋をしぼり絞りては泌み出(づ)る苦汁をいかにとかせむ定時に遣る餌に寄りくるスズメらの数ふえてきてこの賑やかさ