2023年2月3日 / 最終更新日時 : 2023年2月3日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2023年1月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。 うち見れば大火のごとき日の出なり世紀の病魔を焼き尽くさむか啄木の詠みしごとくに風なくて晴るる元日に早朝参詣陶酔す宮城道雄の に。とつぜん救急車のサイレンひびく熱力学第三法則のいふごとく完全なる無秩序に向かふか世界は少年期のモーツアルトの脳髄を駆けめぐりし楽章が今わが脳髄に満つ「泌み出す」と「沁み込む」の漢字の使い分け。これも日本語の難しさの一つ多大なる被害蒙りし中国が戦後日本からの賠償を辞退すありがたし中国残留の日本人孤児らおほかたは無事に育てられたり防衛費増大を「アメリカへの貢ぎ」と批判。川柳なれど選者も同感と「空(くう)」といひ「無」ともいへるが‘真空’は宇宙の全てを生みしエネルギー「斬る」は「kill」(キル)なり偶然の音(おん)の一致のおそろしくもある宇宙的寂しさなどと言ふなかれ木星やけに輝く宵に音曲が脳随の襞(ひだ)を震るはせて思考停止に追ひ込む しばし習ひとして日々行へる事々に大義なくてこそ続けゐるなり悲しくも平和が敵の人ら居るたとへば軍需産業関連などは秒、分、時、日も月も年もなく‘時’はただなめらかに坦々と過ぎゆくのみなり新聞の国民への影響は甚大なり世界平和に資する姿勢保てある時は般若心経となへつつその上(かみ)の人の苦行を想ふ行きゆきて宇宙の果(はて)へとなほ行きて至りしは自(し)が背中なりけり「學ぶ鳥」が「鷽(うそ)」とはいかに言葉には紛らはしきものあるものなれど裏庭にてチチチと吾を呼ぶ雀子ら口笛にて応へ遊ぶもたのしぎしぎしせる今の世界に大政治家の出現求むるは虚しかるらむ靴を「履く」と言ひ慣れきたれど「履歴書」の「履」を使ふこと違和感なきやとどろきは我が裡にあり空想の神と現実の神とがあらそふ電子器機が妙なる音楽を聴かせ呉る。薦めし妻に感謝をせねばうづたかく積める手帳よ吾が過去の詰まりゐるゆゑ哀しげに見ゆ偉大なり「光速不変則」。これなくばアインシュタイン理論のすべてが瓦解す