2022年7月4日 / 最終更新日時 : 2022年7月4日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2022年6月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。 ウクライナに兵器供与の国々は世界大戦化しても責任取れるか命なり身の内ながるる血液の赤銅色は悲しうつくし予感とは良き事なばら嬉しきに核戦争なぞがちらつく無残よくひびく鴉の声を目に探せば民家のアンテナの尖(さき)にをるなり幻覚と現(うつつ)のはざまに揺曳し今在る位置をはかりかねつも戦前、軍部の擡頭せし因にマスコミ報道もありしとふ教訓夜雨明けて全き青空を風わたり新緑躍りて光(かげ)チラつかす鎌倉の野ざらし大仏は釈迦牟尼にあらで阿弥陀さま、晶子誤解すおほぜいの短歌(うた)載る本を読みゆくに作者は圧倒的に女性が多し縄文人、弥生人などと見下して言うけど我らの大先輩だよね弟は死の床にゐて兄われに会ひたがりしと。知らずくやしも逝き逝きて両親きやうだい九人のうち長姉と我のみ生き残りゐる涼風吹く快晴の朝を撮らむとし風は写らぬとあきらめて止むおほぜいの歌集の抄録読みゆくに父より圧倒的に母が詠まるる肉製造機械としての牛を飼育 人間の身勝手さの極みなれども「電子技術駆使して像と声創り美空ひばりを生き返らせしと」 「電脳像の美空ひばりが唄ふなる「あれから」に聴衆なべて涙す」光速不変則とリーマン幾何学なかりせばアインシュタイン理論は生まれざりけり電線にとまるヒヨドリを写さむに奇声をあげて波打ち飛び去る「地球外での有機物発見を「地球外生命」の証(あかし)と早とちりする多し」 「地球以外に炭素を多く持つ天体あれども「地球外生命」の証(あかし)にならず」「起こる」ことを「起きる」と言ふ人あまりに多くいづれは辞書にも斯く書かるるか真夜中に耳をすませば様々なる音聞こえくる驚くほどにどつぷりと水溜(みづたまり)につかる心地して梅雨の最中(もなか)の肌のねばりけ「人類を滅ぼすほどの核保有を超ゆる大罪あるべくもくなし」「核の傘、核抑止論などの孕む欺瞞、健全なる市民は見抜きゐるものを」国民の数より銃の方が多き国、アメリカあはれいづくに向かふテレビ画面観つつ思へりこれを送るために幾百の人ら働く子雀ら巣立ち終へしが今もなほ巣の近くにてじやれ合ふをかし「消ゆる筈のNATOがますます拡大し世界は軍需産業をますます太らす」 「軍部また軍需産業が元気になりそれに群がる政治屋の群」最近の異常な暑さに喘ぎつつも心身を正し生きてゆくべし中国の琴は梧桐(あをぎり)にて作るらし我が古詩にも「梧桐(ごとう)の日本琴」詠まる