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梧桐学の「良い歌ですね」

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*--- 短歌の題名 ---*
1. 朝の散歩   夏の日差し    青春と病   歩く速さ   耳を澄まして    鈴の音    盆提灯   良歌   メ-ル   翁長雄志
2. ねむり姫   睡蓮   S L    五月の風   交換日誌    蕗の薹   水仙    老い二人    三年間は   
3. 車椅子   洗濯もの   鉄杭   妻の   点滴   麦秋   傘寿   春の息    清みゆく   枝垂れ桜
4. 脳梗塞   胸の傷跡   年賀状   冬のひかり   大根   月光   百千鳥    スタ-トペ-ジに   さざ波   淡雪
5.無情の雨   姉妹   大根   花火   秋晴れ   息子   秋風    天人菊    図書館   千の風
6.カレンダ-    鼓動   冬と春    春雨   白椿   交差点    夜明けの光    ヒロシマ宇品線    紅葉   早春
7.          巣立ち   おかえりなさい       梅園   静けさを見る    春の雪   胡蝶蘭
8.   杉の香    寒い    林檎    鮠(はや)   賽糂   壁色    散水する妻   おやすみ    号令
9.   病む   雨戸    熱燗      陽射し   蝋梅の蕾   木の手摺り   ひとり言   義母
10.   遠花火      セシウム被害   朝顔の花   妻の死      おもちゃの金魚   花柄浮かぶ   新しい扉
11.雑草   時計   洋上慰霊に参加して   波のひかり   名前       温暖化   想い出   幼き頃   (新仮名)
12.空間   春の訪れ   洋上慰霊に思う   大晦日に   平均年齢    コポコポ      九十七歳   手話   十二月八日
13.ハロ-ワ-ク   眠る   クモの糸   幼子   重さ楽しむ   お盆   広島の蝉   故郷1・2   通り雨   草履
14. メモ紙   手術   かくせない   どしゃ降り    於 老人福祉センタ-   なかば   天気予報   軍事郵便      定位置
15.枯葉         逢う   亡父への想い   捜し物   爪の半月    タオルケット   椋鳥   伯母の戦
16.宇品線跡    大漁旗    母の日に    お下がり   父母-3    一日   5月の空   文の束   鶯の声   終の棲家
17.義母2      住所録   街の風景   それは変   形見   夕陽と富士山   限り有る生命(いのち)   木々の芽   ぐるりと包む
18.   春が漂う   ぐるりと包む   春が漂う   木々の芽      蕗の薹   赤い灯   雪の夜    冬鳥
19.花の先生   十円玉   折り紙の鶴   新春の風   御節準備   手術   年賀状   心の渦   冷え込んだ朝   遺書
20.みの虫   醒まさじと   エベレスト街道   復元ポイント    少女の指先    味噌汁      ふたりぶん   幸せ   番蝶
21.負けた   木洩れ日   りんご   母の死   萼あじさい   梅雨明け   あの世でも   清涼をよぶ   献血ル-ム   
22.健康サンダル   和服ダイエットP10   よくあること - 26    空も雨も   紅の薔薇   夕映え   握手   孫の机   夕日    母との別れ
23. 確かな位置   母の想ひ   染井吉野   買いたい物   写真の父に   初蝶   落ち椿   雪だるま   蕗の董   ひとりぼっち
24.   夜の雨   自己主張   告知されし日   手を繋ぎ   母の目   野良頭巾   墨擦り始む   雨降る   白髪
25.こたつで   緑茶   背伸び   ス-パ-に   反省   波飛沫   神無月雑詠-1   露天風呂   母の苦労   里芋の露
26. 百度道   奥の細道 葡萄峠   蝉時雨    蝉時雨      一行だけのメ-ル      日々の生活   手を握る   
27. 山寺に   姫シャラ   固まる   わが情け   吾果つるまで   完成   折りたたみ傘   廃線後      メ-ル
28.母の日傘   喪失   夜→朝   ビルの窓   駅の鏡   穏やかな夕暮れ   儚くて   炭火の暖   リズム   ひとひらの黄落
29.   冬至を過ぎて   湯船   ロールキャベツ    招き猫   戦後   山茶花   雨音   小雪舞ひ輝る   鰰(ハタハタ)
30.自転車パート2    黄に染まりゆく    静かな   降誕祭   斜陽に   あ〜あ   高空   マフラー   金柑   四季桜ー2
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空間2011/03/01(火曜)

2011/03/01(Tue)

「団地二棟毀され出来たる空間に四十五年の瓦礫残さる」(りこりこ)

団地の建て替え工事がゆっくり始まっています。大分前に高層が一棟だけ建ち、次の工事の為の2棟が毀されました。45年間の人々の歴史が瓦礫の山となっているのは、何となく心が痛みました。


多くの入居者の45年に亘る生活の歴史が、ビルが壊されるとともに瓦礫の山に変わってしまったことへの、惜別の歌ですね。ビルであれ、生活の歴史であれ、築くのは大変ですが、壊すのは一瞬です。破壊の恐ろしさですね。


添削:

団地二棟毀されしあとの空間に四十五年が瓦礫として在る」(りこりこ)


(いい歌です。)



春の訪れ2011/02/17(木曜)

「四十歳ま近かに結婚決まりたる春の訪れは甥の貌にも」(たかこ)

先日妹の主人の7回忌で親族と会ってきました。何時も有難うございます。。

甥御さん、40歳間近になって結婚が決まったのですね。おめでとうございます。40歳近くでも結婚しない(出来ない?)男女が多いようですから、こうしたお話は彼らに勇気を与えましょう。。。

四十歳ま近かに結婚決まりしとふ春の訪れは甥の貌にも」(たかこ)

(いい歌だと思います。)


洋上慰霊に思う2011/02/12

「〈お父さ〜ん〉と呼べど叫べど届かざる沈もる鳥海浮かんで来いと」(未歩)


お歌、悲痛な叫びですね。

添削:
「お父さ〜ん」と呼べど叫べど届かぬか海底の<鳥海>浮かんで来ぬか」(未歩)



(いい歌です。)


大晦日に2011/01/26(水曜)

お互いにまた苦労皺が増えたねと笑ひつつ除夜の鐘の音を聞く」(微笑女)

どんなことでもそうだと思いますが、渦中にあるときは苦しいけれど、解決すれば笑い話になります
。。



会話で笑い合えるようになってよかったですね。いい歌です。。。


平均年齢 2011/02/07(月曜)

通勤の電車に園児ら乗り込みて平均年齢一気に下げる」(りこりこ)

私が乗る電車の沿線には関西大学があり、付属幼稚園の園児らがグル-プで乗り込んできます。立ったままとても行儀が良くて感心します。よろしく御願いいたします。


関西大学の付属幼稚園の園児らですか。よく躾けられているようですね。国内の平均年齢を下げる園児たちがどんどん増えることを望みます。お歌、一読して納得します。このままでいいですね。いい歌です。


コポコポ 2011/01/26(水曜)

「コポコポと今日を待つ間の静寂に濾過されている昨日の私」(ごしきえび)

家族より少し早く起きて一人でコ-ヒ-を飲む時間が好きです。コ-ヒ-がコポコポと一滴ずつ濾過されていくように明けていく朝。あのコポコポという音は、わたしを「いろいろあるけど、まあがんばってみるか」という気分にゆるやかにさせてくれます。(残念ながら今朝は寝坊してしまいましたが。)「コ-ヒ-」という言葉を使わなかったのですがわかりますでしょうか。。よろしくおねがいいたします。


コ-ヒ-の濾過音にかけて「コポコポと濾過されている昨日の私」は、上手い表現ですね。

添削:
朝のコ-ヒ-待つ静寂にコポコポと濾過されている昨日の私」(ごしきえび)

(いい歌です。)


2011/01/19(水曜)

「年老いた母のぼやきを哀しみて「うん、わかった」をくり返す午後」(けいこ)

愚痴ぽくなった母は老いたのだなあと感じます。。


年老いた母と、娘の会話がうまく表現されています。

添削:
年老いた母のぼやきを聞きながし「うん、わかった」をくり返す冬」(けいこ)

(いい歌です。)


九十七歳2011/01/20(木曜)

「私の名を忘れてにこにこ笑うだけ九十七歳はすごいよ母さん」(りこりこ)

母は、この間97歳の誕生日を迎えました。去年ホ-ムを覗いた時、久しぶりで私の名前は忘れてしまった様ですが、笑顔で迎えてくれました。昔の事や自分の名前は言えるので、救われます。父が戦死して苦労した分、今穏やかに暮らしていることは有難いです。よろしく御願い致します。。


お母さん、もう少しで百歳ですね。確かにすごいことです。。。娘としては、名前を忘れられたことは寂しいでしょうが、笑顔で迎えられ、「昔の事や自分の名前は言えるので、救われます。父が戦死して苦労した分、今穏やかに暮らしていることは有難いです」・・まったくその通りですね。

私の名を忘れてにこにこ笑うだけ。だけど九十七歳、すごいよお母さん」(りこりこ)

(いい歌です。)


手話 2010/12/13(月曜)

合唱団百人にまじる白手袋 障害あるもの手話にて歌う」(タイム)
ベネズエラの港の岸壁でのコンサ-トの光景です。大勢の合唱団に交じり聴覚障害者が(20名位)白い手袋を付け手話で演奏しました。夜空に白い手袋がひらひらと舞いとても印象的でした。非常に感激したのですが、上手くまとまりません。よろしくお願いいたします。。


想像するだけですが、確かに大変に印象的な光景ですね。

添削:
合唱団にまじり白い手袋がひらひらと舞うは手話での唱和」(タイム)

(「夜空」まではどうしても入らないですが、上のようでもいい歌ですね。)


十二月八日2010/12/08(水曜)

朝日受け真っ赤に燃える一瞬ありメタセコイアの十二月八日」(りこりこ)
今朝、カ-テンを開けたら前のメタセコイアが火の様に燃えていました。あんな色を見たのは初めてです。すぐに色は変わってしまいましたが、開戦記念日の事を思い出して、結句に入れたのですが、突飛なような気もします。よろしく御願い致します。。


今日12月8日は、昭和16年、日本軍の真珠湾奇襲攻撃に始まる太平洋戦争の開戦の日ですね。開戦までには様々な経緯があったわけですが、開戦という選択肢を選んだことの結果の重大性、悲惨さはよくご存知の通りです。。。そして65年後の今日でも、まだ真の意味での独立を果たしていない・・・。メタセコイアはすっかり褐色化していますね。それに朝日が当って赤々と燃え上がるように見える・・・分かります。メタセコイアの形もあって、それが奇襲を受け紅蓮の炎をあげて燃え上がる米艦アリゾナに見えましたか。

添削:
朝日受け一瞬真っ赤に燃ゆるなりメタセコイアの十二月八日」(りこりこ)

(特に下二句が効いていますね。いい歌です。)


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