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[新着][目次][ワード検索][過去ログ][「良い歌ですね!」(2005年まで分)]

梧桐学の「良い歌ですね」

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*--- 短歌の題名 ---*
1. 朝の散歩   夏の日差し    青春と病   歩く速さ   耳を澄まして    鈴の音    盆提灯   良歌   メ-ル   翁長雄志
2. ねむり姫   睡蓮   S L    五月の風   交換日誌    蕗の薹   水仙    老い二人    三年間は   
3. 車椅子   洗濯もの   鉄杭   妻の   点滴   麦秋   傘寿   春の息    清みゆく   枝垂れ桜
4. 脳梗塞   胸の傷跡   年賀状   冬のひかり   大根   月光   百千鳥    スタ-トペ-ジに   さざ波   淡雪
5.無情の雨   姉妹   大根   花火   秋晴れ   息子   秋風    天人菊    図書館   千の風
6.カレンダ-    鼓動   冬と春    春雨   白椿   交差点    夜明けの光    ヒロシマ宇品線    紅葉   早春
7.          巣立ち   おかえりなさい       梅園   静けさを見る    春の雪   胡蝶蘭
8.   杉の香    寒い    林檎    鮠(はや)   賽糂   壁色    散水する妻   おやすみ    号令
9.   病む   雨戸    熱燗      陽射し   蝋梅の蕾   木の手摺り   ひとり言   義母
10.   遠花火      セシウム被害   朝顔の花   妻の死      おもちゃの金魚   花柄浮かぶ   新しい扉
11.雑草   時計   洋上慰霊に参加して   波のひかり   名前       温暖化   想い出   幼き頃   (新仮名)
12.空間   春の訪れ   洋上慰霊に思う   大晦日に   平均年齢    コポコポ      九十七歳   手話   十二月八日
13.ハロ-ワ-ク   眠る   クモの糸   幼子   重さ楽しむ   お盆   広島の蝉   故郷1・2   通り雨   草履
14. メモ紙   手術   かくせない   どしゃ降り    於 老人福祉センタ-   なかば   天気予報   軍事郵便      定位置
15.枯葉         逢う   亡父への想い   捜し物   爪の半月    タオルケット   椋鳥   伯母の戦
16.宇品線跡    大漁旗    母の日に    お下がり   父母-3    一日   5月の空   文の束   鶯の声   終の棲家
17.義母2      住所録   街の風景   それは変   形見   夕陽と富士山   限り有る生命(いのち)   木々の芽   ぐるりと包む
18.   春が漂う   ぐるりと包む   春が漂う   木々の芽      蕗の薹   赤い灯   雪の夜    冬鳥
19.花の先生   十円玉   折り紙の鶴   新春の風   御節準備   手術   年賀状   心の渦   冷え込んだ朝   遺書
20.みの虫   醒まさじと   エベレスト街道   復元ポイント    少女の指先    味噌汁      ふたりぶん   幸せ   番蝶
21.負けた   木洩れ日   りんご   母の死   萼あじさい   梅雨明け   あの世でも   清涼をよぶ   献血ル-ム   
22.健康サンダル   和服ダイエットP10   よくあること - 26    空も雨も   紅の薔薇   夕映え   握手   孫の机   夕日    母との別れ
23. 確かな位置   母の想ひ   染井吉野   買いたい物   写真の父に   初蝶   落ち椿   雪だるま   蕗の董   ひとりぼっち
24.   夜の雨   自己主張   告知されし日   手を繋ぎ   母の目   野良頭巾   墨擦り始む   雨降る   白髪
25.こたつで   緑茶   背伸び   ス-パ-に   反省   波飛沫   神無月雑詠-1   露天風呂   母の苦労   里芋の露
26. 百度道   奥の細道 葡萄峠   蝉時雨    蝉時雨      一行だけのメ-ル      日々の生活   手を握る   
27. 山寺に   姫シャラ   固まる   わが情け   吾果つるまで   完成   折りたたみ傘   廃線後      メ-ル
28.母の日傘   喪失   夜→朝   ビルの窓   駅の鏡   穏やかな夕暮れ   儚くて   炭火の暖   リズム   ひとひらの黄落
29.   冬至を過ぎて   湯船   ロールキャベツ    招き猫   戦後   山茶花   雨音   小雪舞ひ輝る   鰰(ハタハタ)
30.自転車パート2    黄に染まりゆく    静かな   降誕祭   斜陽に   あ〜あ   高空   マフラー   金柑   四季桜ー2
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みの虫2008/10/27(月曜)

みの虫の声が聴こえる季節来て寂しさ一つ増える里山」(夢子)
だんだんに寂しくなって来ました!( ..)


冬の日本海側の空気は重く暗い感じでしょうから、それが徐々に近づいている今、「だんだんに寂しくなって来」るのでしょうね。。。ところで、蓑虫の鳴き声はどんなものなのでしょうか?なお、「聴」の字は、注意して(耳をそばだてて)聴く意味合いが濃いですから、自然にきこえて来るような場合は「聞」の字の方がいいですね。

添削(新仮名):
蓑虫の声が聞こえる候となり寂しさ一つ増えた里山」(夢子)

(「蓑虫の声」が新鮮かつ効果的で、いい歌ですね。)



醒まさじと:2008/10/18(土曜)

食べさして眠れる母を醒まさじと静かに拾ふ卵焼きの片」(アン)
よくこんなことがあります。


お母さん、卵焼きのかけらを床上にこぼしておられたのですね。上手く詠まれました。最後の「片」がちょっと気になりましたが。。。

食べさして眠れる母を醒まさじと静かに拾ふ卵焼きの欠片(かけら)」(アン)

(いい歌ですね。)


エベレスト街道2008/10/16(木曜)

ヤクが行き裸足、サンダル、登山靴エベレスト街道賑やかなり」(タイム)
歩を進め四千の高地より見上げたるエベレストの峰神住むごとし」(タイム)
異教徒の喜捨は受けぬと言いて去る僧の姿を霧がつつめり」(タイム)
還暦記念とした方が良いと思いまして・・・。政情不安な時もありましたが今は大丈夫なようです。トレッキングコ-スは地元の生活道路でもあります。


連作ということで・・・。三首目は、宗教というものの難しさを詠まれていますね。異なる民族、異なる宗教・・・全世界が平和になるための永遠の課題になりそうです。一、二首目もよく詠めていますが、特に三首目はいい歌です(下の添削の形で)。

添削:
「ヤクにつづき裸足、サンダル、登山靴 エベレスト街道賑やかにして」(タイム)
添削:
「高度四千の山よりさらに見上げたりエベレストの嶺は神在(いま)すごとし」(タイム)
添削:
異教徒の喜捨は受けぬと言ひ捨てし僧の姿は霧に紛れぬ」(タイム)



復元ポイント2008/10/03(金曜)

「パソコンの復元ポイント定めたりわが人生は今が良いかな」(アン)
色々考えてみましたが、やっぱり年相応に今を生きていくのが良いかなと思います。

無理は長続きしません、自然体が一番いいわけですね。ただ、お作の後半からは、今が人生のピ-クだ、というふうにとられ、添え書きの「やっぱり年相応に今を生きていくのが良いかなと思います」は、読み取られないでしょうね。

添削例:
パソコンの復元ポイント定めたり人生は<今>に焦点合はせて」(アン)

(これなら、いい歌ですね。)


少女の指先2008/09/30(火曜)

「雨上がりバスを待ちつつ手話交はす少女の指先ひかりをつむぐ」(すめ-ちゃん)
福祉会館の前のバス停で二人の少女が楽しそうに手話で会話をしていました。太陽が少女の指先を反射するように照らして、言葉をつむぐと歌うより希望の光をつむいで居る様に思えました。宜しくお願い致します。


短歌に詠むのに恰好な情景ですね。

添削:
雨上がりバス待つ二少女手話交はす指にてひかりをつむぎ合ふなり」(すめ-ちゃん)

(いい歌ですね。)


味噌汁2008/09/27(土曜)

「朝な朝な父母に味噌汁作りにしこのときわれは既に老人」(広)
あまり孝行はできませんでした。「汁」にこだわっています。


添削例:
朝な朝な父母に味噌汁作りしかなそのとき子としての幸を味はひき」(広)

(この添削歌なら、いい歌です。)


2008/09/27(土曜)

「露しとど尾花が重く穂を垂れて瞑想するごと朝の日を待つ」(夢子)
朝露で身動き出来ない尾花を見て詠みました。


これは早朝で、まだ日が昇る前のことなのですね。

添削:
しとどなる露に尾花が穂を垂れて物思ふごとし 日出づる前」(夢子)

(添削歌の形で)いい歌ですね。)


ふたりぶん2008/09/12(金曜)

二人分の食事作るは幸せと癌病む夫を持つ友の言ふ」(アン)
確かにそうだと気づかされました。


一方が亡くなれば可能で、二人だから「二人分の食事」を作る、ということですね。ご夫君が癌を病んでおられるならなおさら、二人居ることの幸いを感じられるのですね。淡々と詠まれながら奥のある、いい歌ですね。


幸せ2008/09/09(火曜)

絵手紙にわが手を描きつつふと思ふこの手のひらにある幸せを
( 桐子)
教室でのモチ-フは〈手〉でした。大きな手ではないけれど、たく
さんの幸せをもらっているなぁ。。。よろしくお願いいたします。


高村光太郎の彫刻に、有名な<手>がありますね。いい歌です。


番蝶2008/08/29(金曜)

盆も過ぎて急に涼しくなってきました。もう今年も後半に入りました。年月の過ぎるのは老いには寂しう御座います。其れに「添削教室」のメンバ-も、スッカリ変わってしまいましたたね。2001年当時の、桐子さん、酔狂さん、あゆ子さん、かすみさん、nanamiさん、幸乃さん、ビアンカさん、裕紀さん、西妙子さん、まだ他にも沢山居られましたが、今頃どうして居られるのでしょう。懐かしゅう御座います。何時までもモタモタと進歩の無い歌作りをしながら永居している私が恥ずかしくなりました。今日も其の進歩のない歌一首投稿しまし宜しくお願いします。
投稿:「秋の陽の静かに満る玻璃窓に番蝶「こん」と当たり離される」(多朗)


1年の後半は7月からですし、今はもう8月下旬ですから、とっくに後半に入っています。「001年当時の、桐子さん、酔狂さん、あゆ子さん、かすみさん、nanamiさん、幸乃さん、ビアンカさん、裕紀さん、西妙子さん、まだ他にも沢山居られましたが云々」には驚きます。どこかにメモしておられたにしても、ここまでよく覚えておられるとは・・・。ただ、桐子さんは今でも時々投稿されます。nanamiさんも永く続けられた方で、またひょっこり来られるかもしれません。ここは、来られるのも来られないのも全くご自由ですが、しばらく続けられた方々のお名前を改めて聞くと、おっしゃるように懐かしいです。多朗さんは、コクのある作品をものされます。今回のお作もそうですね。これは、室内から見ておられるのでしょうね。

(旧仮名):
秋の陽の静かに満つる玻璃窓に番ひ蝶こんと当たり離さる」(多朗)

(いい歌ですね。。。)


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