2007年2月8日

  • 2007.02.08

カッタ-もて縦横に切りぐいぐいとショベルカ-にてアスファルト剥がす 人工の道が老化し家前の車道改修で真夜も強震 真夜中の舗装改修工事による振動に怯え妻は不眠に

2007年2月6日

  • 2007.02.06

小公園ぬけ出でしとき地より逃げ裸木より吾をうかがふ尉鶲(じょうびたき 何あさるならん地面へ舞ひ戻り尉鶲さかんに首を動かす <ものぐさ>の機能まだまだ改良さる昨夜(よべ)も遅くまで妻がなしゐき

2007年2月5日

  • 2007.02.05

社殿にて鳩ら群がり餌(ゑ)を摂るにカラスら寄り来てやがて占領す 鳩が殖え鴉なほ殖え餌(ゑさ)漁り合ふとき鴉ら鳩を駆逐す 生くるため食ふため競ふは神の意となべてのものら闘争し止まず

2007年2月3日

  • 2007.02.03

細き道歩み来たりて道ゆづるカンガルースタイルに子を抱く女(ひと)に 炊きあげしご飯を六つの小器(こうつは)に入れて積むさへ妻らしさなり 白き腿むき出しにして自転車駆る少女に原罪意識は無縁で

2007年2月1日

  • 2007.02.01

昨日の夕やや欠けゐしがこの宵は満月となり爛漫と照る ある時は当たり屋とかに間違はれ痛みこらへて言訳をしき 車避け細き路地裏えらびつつウオーキングするわれは不審者 全天が氷のやうに蒼き空に雲の小さき残欠ひとつ 予報は夜雪が降るとふこの碧き空がいかやうに変るといふのか

2009年9月29日

  • 2006.09.29

碧空に東の果より西山まで唯一本の飛行機雲伸ぶ ジェット機は東の空より西山まで一条の雲引きつつ没す 航跡は一直線の雲にして尖(さき)細くあとほど徐々にひろがる

2006年9月19日

  • 2006.09.19

雨後にして蒸し暑き夜のウォーキング湧き出でし蚊に各所螫(さ)されて スナックからまともにひびくはカラオケに自ら酔ひ痴れ歌ふ蛮声

2006年9月15日

  • 2006.09.15

ウォーキングにて: 暗がりに捨て猫ら咆えすれちがふ車のラジオが演歌を叫ぶ つくづくと自動車の多さに辟易す夜の田園の道の端(は)に避(よ)けて

2006年9月7日

  • 2006.09.07

闇空を切る電線に小鳥らの多(さは)に並びて眠りゐる愛(は)し 真夜中に豪雨の音して目覚めたり電線に居りし小鳥ら如何に 滝の雨聞きつつ電線に眠りゐし小鳥ら思ひ眠られずをり

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