戯言(たはごと)
- 2009.05.10
ヴェランダに放置状態の菖蒲なり年々花の数増して愛(は)し 五月晴れの蒼空邃しその果に華の三千世界を蔵して 核軍縮→核廃絶は理想論などとの戯言(たはごと)がそれを阻害す
ヴェランダに放置状態の菖蒲なり年々花の数増して愛(は)し 五月晴れの蒼空邃しその果に華の三千世界を蔵して 核軍縮→核廃絶は理想論などとの戯言(たはごと)がそれを阻害す
ツイツイと燕ら飛び交ひばたばたと雀らはばたく霧雨の中を 傘持たず出で来て歩むに降り初(そ)めし霧雨目に沁みむしろ快感
両岸にうすくれなゐの靄かけゐし桜の今は緑さんさん
ほろ酔ひのときに違(たが)はず押寄する虚無感はつまり多福のゆゑなり
上宝村合掌造りの里にて: 新緑と合掌造りとさくら花 生きて在る幸ここにきはまる
三日月に地球照(ちきうせう)見ゆ月面より地球に月照見ゆるや否や
放射状に西より発して東(ひんがし)の一点に収まる筋雲(すぢくも)を見き
三月も下旬になりて雀たち追ひつ追はれつ元気に動く 寒もどり咲き初(そ)めし桜の縮(ちぢ)こまるを想へば深夜ひそかに匂ひ来
様々なる新エネルギー開発あるとは言へ決定打なきをひそかに憂ふ
銭のためやすやすと人を殺すとは!ゴキブリさえも僕は殺せぬ (新仮名)