現在から2017年2月、2004年9月から2001年10月までの短歌を収納しました

今日の3首

「八日間留守にせし間に構内のメタセコイアらみな落葉す」 「近山を斑(まだら)に雪の覆へればなほ山々が迫りてぞ見ゆ」 「初雪のまだらに覆へる山々の皮膚細やかな立体感あり」

今日の三首

「今朝ことに冷えまさりきて遠き山 肌のあうとつ(凹凸)恥ぢもせず見す」 「帰らんとピロティー出れば半月の青きにうるみ初雪チラつく」 「半弦の月浮きながら今冬の初雪降れり 故なく悲し」

今日の5首

「歳晩と聞けばその韻(いん)身に響きつくづく往く年来む年思ふ」 「定年を間近に控へ組織から疎外されてか退職する人」 「民営化さるる焦りに長老を徒食の輩(やから)に扱ふ組織 「世代ごと悪化して来ぬ古き良き時代と言ふさへ死語と化したり」 「ハイカラな店建ち並ぶ夜(よ)の道の中ほど暗く墓地残りゐる」

シドニーに詠ふ-1

シドニーに詠ふ-1: 「シドニーに着きし初日に市中にて<三猿>の像に逢ふ親しさよ」 「シドニーは肌色白と黄と黒と中間もある混合世界」 「初夏にして雨なき街に浮き雲が瑠璃色ガラスの空すべりゆく」 「歩くことこんなに愉快かシドニーを街から浜まで妻と辿りぬ」 「公園に遊ぶ鳥らの珍しさ鳩とカモメも混じり騒げど」 「夕光(ゆふかげ)に見放くるブリッジどす黒くオペラハウスはつるりと輝く」

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