2005年11月6日
- 2005.11.06
- 生活詠 死生観・宗教・思索、歴史 口語
動物の進化の終わりが猿ならば地球はいつでも平和だろうに (口語) 街中に出火のありてその跡地くらぐらと燃え闇の淵なる 路地裏に車つらなる午後十時塾とふものの退け時にして
2000年11月に梧桐学のの短歌ホームページ「ものぐさ」を開設し、2001年10月に「短歌添削BBS」を設置しましたが、そこに投稿させて頂いた梧桐学の短歌を収納しています。スマートフォンからのアクセスの方は画像のリンクではなくメニューアイコンを開いて各ページへ移動してください。
動物の進化の終わりが猿ならば地球はいつでも平和だろうに (口語) 街中に出火のありてその跡地くらぐらと燃え闇の淵なる 路地裏に車つらなる午後十時塾とふものの退け時にして
高層ビル建設現場: 直径一メートル長さ五メートルのパイルをばらくらく地球に突き刺してゆく バカでかいパイル幾本もぐいぐいと地球深くへ捩じ込むぞ こわい (口語) 高層ゆゑ巨大なパイルを埋めてゆくさらに巨大な機械が揺れつつ
眠くて眠くてもうろうとしてなお歌詠もうと必死なボクいる (口語) 乳癌の手術をせしとふかの歌人 爾後はただただ生きつぎ詠へ
「休暇過ぎ職場に戻りしざわめきのうるさくもありうれしくもある」 「廊下行く靴の音からその主の名のみにあらず人柄も知る」 ----------------口語:- 「もう最後なのだから<長>の選挙管理委員やれという電話あくびして聞く」
(口語一首) 「期待した昨夜の月はまだなのか星空やけに暗くて深い」 (文語一首) 「見ゆる星年々減りて親しかる星座もその名を変へむ日近し」
(口語短歌3首) 「まだ新年、2003年1月を2002年と打って気付かず」 「初雪が降った翌朝自動車は雪乗せみんなそろそろ動く」 「雪降るのが楽しい妻さ雪掻きを苦にせずガリガリ音立ててする」
口語短歌五首: 「パソコンで年賀状さえ作る世さ味気なくてもプリンター頼り」 「歳末の休日なのに本町で閉店セールをする洋服屋」 「この街では良心的な本屋さん閉店してからもう一年か」 「さびれゆく本町界隈その中で活気放つは百円ショップ」 「かってこの街を支えた織物の工場あとの鋸(のこぎり)屋根よ」
(口語短歌3首) 「見も知らぬ男(ひと)の精子を受精した卵子の着床よろこぶ時代」 「英国で白人カップルに黒人の双子生まれる。現代魔術」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(体外受精のミス?) 「父母不明の受精卵をもらっても産めばかわいいわが子なのだ」