現在から2017年2月、2004年6月から2001年10月までの短歌を収納しました

自然詠

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今日の4首

「間近なる裸木の伸ばす無数の枝 落暉(らっき)に黒々と輝きゐたり」 「夜の園に白々と灯に照らされて糸杉は鋭(と)く星空を射す」 「外灯にメタコイアはしらじらと円錐形に裸を晒す」 立花るつさんへ: 「夫婦といふ愛の形はあいまいで愛が夫婦の形を作る」

羽島市大賀蓮池

「大賀蓮その華麗なる優雅さは弥生時代の息吹(いぶき)秘めもつ」 「清楚なる蓮のおほ華つつめるはなほ幾千年を生きむ種子なり」 「蓮の葉にのる雨露が風に振れ雲裂いて射す夏の日はじく」 (1951年に大賀博士が当時の東大農場の2000年以上前(弥生時代)の青泥底層の中からその実を発見。翌年、それからの開花に成功。以降、全国各地に種子が分配され、大賀蓮池が作られた。あおぎりの住まいから比較的近い岐阜県羽島 […]

今日の三首

「てっせんにくれなゐのバラ寄り添うて街の路傍に群がり咲ける」 「紅白の薔薇が濃紫のてっせんと相寄り添うて恋は進行形」 「夜も昼もなほゆっくりと咲(ひら)きゆくアマリリスいま苦悶なすなり」

今日の五首

「青深む飛騨の山々中春の思ひを籠めてうち靡きたり」 「山の背の波打つさまのさまざまに地平を縁取る見つつ飽かずも」 「前を行くバンの背中に暈かむる日が映りゐて 今夜は雨かな?」 「思ふこと単純ならず君もまた君の形に思ひ悩むか」 「思ひをり、過ぎし日深く悩みしこと顧るときなべて瑣事なる」

今日の七首

「白藤も紫藤もたわわなる房を垂れつつ匂ひてゐたり」 「藤の花かくも豊かに薫りつつ棚下歩む人らを慰撫す」 「牡丹花垣根を成して盛んなり朱の球形の宇宙幾多ぞ」 「ほの白きピンクの隣に闇と見え深紅の華の牡丹しづまる」 「咲き長(た)くる牡丹また藤おし包む楓若葉のみどり目に沁む」 「灯を浴ぶる花水木一樹大いなる白炎として真闇に浮かぶ」

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