死生観・宗教・思索

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今日の歌 H21-08-27

  • 2009.08.27

ビルの間をさ奔る風の涼しさに身をゆだねつつ過去未来なし 聳え建つビルの狭間を奔る風ガラス色してこの身つらぬく 過去のいついづこに何を忘れ来て今の自分の在るを悔やむや 自分とは自然の部分の謂ひと説く法師に遇はばいかに涼しき

 慣れとは

  • 2009.07.28

慣れなるや新聞に見る自殺者の記事は小さく数はふえゆく さう言へばイラク、アフガンの死者の記事いつしか小さく小さく成り果つ <慣れ>は人の生きゆくための智恵なれど時には怖ろし罪ともなりて

短歌はいかに

  • 2009.07.22

音楽は時間的芸術と言ふけれどクラシックなどは常在不滅 絵画など空間的な芸術は時間を排除す 短歌はいかに 種(しゅ)の進化の終点が人より猿なりせば地球は平和としばしば思ふ 種(しゅ)の分化は突然変異に依るなれば<進化論>より<変化論>では? <進化論>と<自然淘汰>が正しくば地には人間のみが住むはず

命の歌H21-07-12

  • 2009.07.12

日曜の公園に来てうれしくも子供らの声きんきんひびく 公園に幼をあやす母たちの影多くして空気かがやく すれ違ふ若きをみなのマタニティ膨らむを見てうれし頼もし さう言へばこのごろ妊婦のヌード写真はやると聞きぬ それもまたよし 昏迷の世なれどひとたび生まれなば百歳までも命つらぬけ 人産むも人を殺すも人なりと悟るむごさは君も吾も知る

脳死問題

  • 2009.06.18

脳死より蘇生せし例ある限り脳死は人の死にはあらずも 選挙にて選びし議員に人の死の定義まで任ししつもりはあらず 心臓をもらひてまでも生(せい)繋ぐほどすさまじき執着はなし

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