短歌

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白蓮の短歌

  • 2017.03.26

白蓮歌によく「われ」と言ふも嫌味なし無人称化してゐるゆゑと思へり 白蓮歌によく「われ」と言ふも嫌味なし普遍化されし“われ”なればなり 白蓮歌によく「われ」と言ふも嫌味なし読む人が自分に擬(なぞ)らふるゆゑに (白蓮歌の例: 『われはここに神はいづくにましますや星のまたたき寂しき夜なり』  『わたつ海の沖に火もゆる火の国にわれあり誰そや思はれ人は』  『そこひなき闇にかがやく星のごとわれの命をわがう […]

  • 2016.03.12

万葉歌に“多麻之比(たましひ)”とふ語を見てなぜか脳髄の襞(ひだ)が一瞬そよぐ

万葉集

  • 2015.09.06

万葉仮名より万葉歌へと書き下すに唯一の仕方と思へぬ歌多し つらつらと不思議なりけり万葉歌の漢字表記はたれがなしけん 一音一字の万葉歌より仮名文字が生まれき 誰が始めたりけん 現代風に心理の揺れを詠ふもあり「万葉歌は雄渾」とふ説は嘘なり 万葉の相聞歌には他人(ひと)の噂気にするものがあまりに多し

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