過去の短歌添削BBSに投稿した全ての短歌を収納済みです。アクセスして頂いた当日と同じ日付の過去の短歌を見て頂けるようにしました。サイドメニューからどうぞ!

抒情

超格差社会

日本は超格差社会ぞ相対的貧困率が15パーセント超えて . まだ青き柿の実むさぼる鴉らの貪欲な眼の光に怯(ひる)む 鳩たちが畦にはみ出る稲の穂をついばみてをり雀らも寄る 秋空に黒き点見え近付けば大きく網張る蜘蛛にぞありける 秋空に浮きゐし孤雲の消えてすぐ筋雲わき来て感動す 妻も

2006年12月16日

街なかは飾られてあれど裏道に崩れさうなる廃屋いくつ 幹線の直ぐ裏に立つ煙突はひび割れはげしく今にも崩れん 本町のアーケード街の雨漏りを避けて歩めりシャッター通りを 細道に古き倉たちぽっかりと開く窓の奥に時代の闇見ゆ . ゆらめきはわが裡にあり朽ちてゆく煙突より出づる煙のぽっぽ」

2006年11月30日

イラクの現状 内戦だ内戦ではないと言ひ合へる これほど虚しい議論はなかろう ——————— 「虚しい」といふ感情はいづくより来るのか 無明の雲に飛ぶ鳥 「さう言へば「美しい」とふ感動はいかなる作用か 蝮が笑ふ . 佇(た)つのみに降りかかる公孫樹の落葉(らくえふ)は金箔であり魂魄である . ビルの間(ま)に浮かぶ真 […]

2006年11月24日

ウェブなどに怪しくうごめく情報群、騙しのテクニックを競ふがごとし 文明の利器にも利便と危ふさの二面性ありて危ふさ勝る . 泥沼のイラク情勢けふもまた閃光のもとおほぜい死にけり 殺し合ふが人間の性(さが)と歴史言ふそをうべなひて殺戮けふも . 闇の奥泥中に咲く花ありてわが脳漿を赤く染めたり

今日の一首

「山上の城を照らせる光線に白く浮きつつ雲の影はしる」(梧桐) 金華山山頂の岐阜城(昔、稲葉山城)。斉藤道三、織田信長ゆかりの城です。夜には下方から照明されて美しい。今晩、若者らとの宴会を済ませて職場へ戻る途中、バスからこの歌のような情景を見ることができました。おそらく雪雲と思われる雲が盛んに城にまつわりつき、城とともに照明に白々と輝いていました。何の主義主張も含まない、純粋な抒情歌。