兄弟家族

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2004年11月19日

  • 2004.11.19

覘(のぞ)きしが雲勝りゐてまた隠るされどやがては晴れ晴れと月 曇る宵散歩に出でしが帰るころ弦月現はれて鬱を晴らせり ———————– 孫一歳半:- 女(め)の孫に吹きやるハーモニカ自分にも貸せとねだるも無理と諦む じーじじゃない別のパパだよ–他愛なき会話にたちまちひと日暮れたり

今日の歌

  • 2004.04.29

「地蔵寺も湿潤の若葉溢れゐてわれは釈迦涅槃石像を撮る」 「澄む空に真綿のやうな白き雲さやかに伸びて仏閣おほふ」 「蜘蛛の巣の張れる釣鐘わんわんとかって鳴りけむ音の残響」 <妻>: 「妻やる気?日曜大工道具買ふ少女のやうな危ふさに満ち」

今日の五首

  • 2003.11.03

機会あって子供3人(+嫁一人)が集う。 「あらためてわれに三人(みたり)の子のあること噛みしめてをり集ふを見つつ」 11月3日は晴れの特異日のはずが・・・。 「秋雨に濡るる文化の日となりて四千余人の叙勲ありけり」 雨水が舗道にさ迷う・・・ 「やや冷えて落ちくる雨や秋深き舗装路走る水の皺見ゆ」 春雨のような秋の雨に・・・ 「しくしくと降る秋雨を吸ひ取れる土壌の慈愛が人をも恕(ゆる)す」 神とは、その […]

今日の歌

  • 2003.06.26

「玄妙なる五体の妻かもその体調気温と湿度に鋭(と)く反応し」 「大分の山の景色がはぐくみし妻なれば身に山の精棲む」 「山々は雨靄にどっぷりと漬かりゐて湿潤の森は想ひ看るのみ」

今日の五首

  • 2003.05.29

「体調のすぐれぬ妻に聴かせけりかの<亡き王女のためのパバーヌ>」 「妻のためかくる癒しの音楽にいつしかわれが癒されてをり」 「<ダフニスとクローエ>まさに天界より泌み出(い)でそのまま部屋に満ちたり」 「ふか闇にラヴェルの音楽みちわたり確かに宇宙の果を視てゐき」 「君とかく夫婦(めをと)をするは必然の奇跡なるらむ 南無大宇宙」

今日の五首

  • 2003.05.28

「雪柳一樹遅れて咲きたるが朝(あした)異様に匂ふ部屋まで」 「不満なり。御在所岳(ございしょ)、伊吹山(いぶき)、御嶽山(おんたけ)が晩春の靄に今日も隠れて」 我が子等の現況報告?:- 「経済出の長(をさ)の子変じてSEなり不況に無縁、多忙なりとぞ」 (SE=システム・エンジニア) 「片隅にいつも潜んでをりし次男いま溌剌と営業こなす」 「郵政が公社化されて一段と忙しさうな吾娘(むすめ)の職場」

今日の短歌13首

  • 2003.02.09

「娘いま廈門(あもい)にあればわが妻は中国すべてに関心深む」 「地上より三百メートル上空へ実に静かにリフトは運ぶ」 (注:リフト=Lift、エレベーターの英国読み) 「為せば成る技術といふか十円玉立てて倒さぬリフトの動き」 以下クリックするとものぐさ写真館該当ページが開きます。ブラウザの戻るボタンで戻って下さい。 「ツインビル展望階に上り来て木曾御嶽山(きそおんたけ)をデジカメに収む」 「御嶽山( […]

今日の5首

  • 2003.01.13

「遺伝子の不思議述べつつ生あるは死あるがゆゑと科学書に説く」 「妻と娘(こ)と並ぶを見つつ娘(こ)の宿す命の裔(すゑ)の命思へり」 「廈門(あもい)から一時帰省の娘また妻と連れ立ち美術館訪ふ」 「訪ね来て岐阜にゆかりの画家たちの名画にしばし初春を愉しむ」 「美術館前なる図書館入り際に山茶花ひときは赤くしありけり」

今日の六首

  • 2003.01.12

「青年期十年過ごせし名古屋なれど大須の街は今日が初めて」 「流れつつ白雲かかる本殿の屋根金色(こんじき)に観音を徴(しる)す」 「連れ立てる妻も娘も大分の産(さん)なれば大須の町を楽しむ」 「吾と妻娘(つまこ)大須観音脇にしてトルコ料理を初めて食す」 「街占むるIT機器にホーホーと空に向かひて吠えたくなりぬ」 「身捨つるほどの祖国なぞありやうもなしと知っての自爆テロとか」

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