今日の4首

今日の4首

名月は焦(じら)すがごとく雲間より須臾(しゅゆ)の間ぼんやり顔見せしのみ

台風の去りてやや冷ゆあをあをと地を濡らしつつ空は霽れたり

名月も十六夜(いざよひ)も見ず立待の月を待ちかねしばしば庭に出づ

名月の二日遅れを恨むまじ風にも飛ばず在りしを幸とし