今日の六首

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「渺々(びゃうびゃう)と黄砂たなびく空籠めて彼岸桜が薄く紅刷く」

「朦朧と霞む美空を切り裂きて雲雀するどくたちのぼりゆく」

「春の午後 河原に沿へる公園に家族と犬を連れし人々」

「若きらは春に浮かれてまだ寒き木曽川に入り飛沫上げをり」

「日溜りに<さくらまつり>の横幕を掲げ太鼓をうち鳴らすなり」

「どどどどど太鼓の乱打空高く響けばあたかも空爆の音」