今日の8首 2003.03.07 生活詠 音楽 心象・心情 「空白く春の雨撒き 梅林の白き花には細雨が似合ふ」 「奇数番交響曲の間(あひ)に置くベートーヴェンの静の面よし」 「交響曲第四番に意外なるベートーヴェンの幽邃(いうすい)がある」 「いつしかも外は暗闇しゅわしゅわと音とも言へぬ微音満ちたり」 「前照灯やうやく届く闇のなか猫か二つの目が光り過(よ)ぐ」 「雨のあと夜空低くを奔る雲しらじらとして繊月隠す」 「ビルの間(ま)に誰(た)が忘れけんブーメラン型三日月は殊に親しく」 「繊細に鋭く曲がる三日月に何を託して人は逝きしや」 共有:FacebookX 前の記事 今日の3首 2003.03.05 次の記事 今日の4首 2003.03.09