新仮名遣いと旧仮名遣い

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様々な配慮を

「次の逢如何にありなむ友らとの年ごと減りゆく同窓会に」(比叡2006/07/17) 今年の同窓会は5名参加者が減りました。来年はどうなるのかなとの思いです。2句目は自信がありませんがこれでよろしいでしょうか。宜しくお願いします。 同窓会は毎年開かれるのですか?結構マメなのですね。が、年々参加者の数が減っていくのは寂しいですね。お歳のこともあり、隔年にされたら増えるというものでもないでしょうし。。。 […]

文語旧仮名遣いがふさわしい歌

昨日、朝刊(朝日新聞1月12日)を読んでらしたあなたは社会面(22ページ)啄木の記事の見出しをご覧になって、「おかしいよォ?」と一言。「どこが?」と聞くと・・・ホント!見出しに『女性装った手紙と写真に「こよなく美しき人と思いつ』とあります。本文(リード部分)にはちゃんと『こよなく美しき人と思ひつ—-』と書かれていますのに。。。 私の歌も何時も適当で新仮名遣いと旧仮名遣いが混じっていたり […]

文語旧仮名遣いの例と口語新仮名遣いの例

「岳山がほんのり紅く笑み浮かべ紅葉来たる大和楽しむ」(忠実さん2002年11月8日) 二上山ですか。万葉時代のロマンに誘われます。短歌的雰囲気があふれている、いいところにお住まいですね。  歌ですが、「紅葉来たる」が判然としません。紅葉してきた、という意味でしょうが。山はいよいよ紅葉・黄葉の季節ですね。このところの冷え込みで加速されているようです。 文語旧仮名遣いの例: 「岳山がほんのり紅く笑ふが […]

旧仮名遣いと新仮名遣いの例

「逝し友好んで描いた秋桜が風に身まかせ今年も咲きて」(由里さん2002年10月11日) そのご友人は自分の庭にコスモスを育てておられたのですね。亡くなられて、そこにはもうコスモスは咲かないと。しかし、ほかでは今の時期さかんにコスモスが群れ咲いていますね。こちらでもそうです。雑草性だから、意外なところにも咲いたりしています。ただ、その目的で育成したコスモス畑ないし園のコスモスは一段と豪勢で、一面に咲 […]

細々(こまごま)としたこと

「海なかの突き出し岩に打ち寄せる波荒々と砕くばかりに」(多朗さん2002年10月5日) 結句は、波が砕けるばかり、ともとれますが、前に出てくる「岩」を砕くばかり、とした方がダイマミックさが増しますね。 添削: 「洋中(わだなか)に突き出(づ)る岩を砕くがに高き波頭が打ち寄せてをり」 (「砕くがに」は「砕くかのように」の意味です。なお、「出る」(でる)は旧仮名遣いなら「出づる」とすべきですが、字余り […]

「古語辞典」などで確かめること

「霜枯れし河原に黒き犬の立つ おまえもひとり孤独を食むか」(fumikoblueさん2002年1月8日) 初句「霜枯れし」は少し変。「霜枯れの・・・」とはよく言いますが、「霜枯れ」を動詞として使うのはどうでしょう。結句「孤独を食むか」は強い印象の言葉ですね。詩語としては成り立つでしょう。その前の「おまえもひとり」の「も」ですが、そのニュアンスにはどうしても「わたしもそうだが」という含みがあります。 […]

色を印象づけるために、漢字を使う

「やわらかい雪をかぶれる萱原に稲妻のこし キセキレイ飛ぶ」(fumikoblueさん2002年1月7日) 殺伐とした冬景色(もっとも、ここでは雪化粧した萱原)でも、きらめくような美しい瞬間があることを、この歌は述べていますね。そこをうまく捉えられた。  歌や添え書きで言われる「稲妻(型)」というのは、鶺鴒の描く飛行曲線のことなのですね。少し解かり難いかな。また、キセキレイは、黄セキレイで、ここは色 […]

ポイントとなる動作を明瞭化するため

「同性にあくがれたことなどありませぬ 薙刀をもつ貴女を見るまで」(幸乃さん2001年10月24日) 「あくがれた」は「憧れた」で、「あこがれた」ですね。「吾焦がれた」というわけです。性的な意味はないのでしょうが、相手がサッチャーとかマリア・テレサとかオードリ・ヘップバーンとかではないので、なんとなく性的な匂いも感じてしまいます。そこがまたいいですね。よく詠めています。口語新仮名遣いで統一しましょう […]