感動が伝わるように詠む

初めての投稿でしたが、ご添削ありがとうございました。私は、現在、
短歌とは何かと非常に迷っている状態です。ご教示いただきたいのですが、感動したことを詠み込まずに、事実や、感情だけを詠んだものは、
短歌とは言えないのでしょうか?あおぎり様のもとで、学んでいきたいと思っています。これからも、ご指導よろしくお願い致します。

散文ならいざしらず、「事実や、感情だけ」でも、何らかの感動がなければ短歌に詠もうとは思わないのでは?
たとえば、写生歌など、対象がありありと読者に現前するように詠んでも、それは作者の感動が読者に伝わっている証拠ですね。また、
作者のその時の心理が風景などに投影されて短歌となっている場合もままあります。もちろん、短歌は写生に限られません。
詠むことがらとしては、無数の可能性があります。短歌は、作者の(いろいろな意味の)感動を詠むものですが、それが読者に伝わってはじめて、
短歌を詠み得た、といえますね。作者だけが感動していているのではなく(それでは独り言とかわりません)。感動を短歌に詠むとは、
作者の感動を伝える、という意味ですね。感動が伝わるように詠む、ということです。お励み下さい。