言葉の重複

「紫陽花の芽の膨らみに気付きし日紫陽花寺の紫想う」 (ゆう子2004年2月6日
歌はほぼいいのだけれど、全体を通して読むとき、やはり「紫陽花寺の紫想う」の「紫」が気になる。この寺のどこかに、紫陽花とは別に紫で象徴される何かがあったのかと。これを「紫陽花」とすれが、言いたい「紫」もイメージされるね。
添削:
「紫陽花の芽の膨らみに気付きし日紫陽花寺の紫陽花想ふ」(ゆう子)
アレ?この歌「紫陽花」が三度出てくる。しかし、一首全体を読んでみて、違和感がないね。不思議だ。同じ文字(文言)の重複は原則として避けたい短歌だけれど、こういうこともあるから、短歌という詩形は奥が深い。即興だけれど・・・
「紫陽花を紫陽花寺に観し日より君は紫陽花、紫陽花は君」
これだと「紫陽花」が四度だが、気になる?