歌の焦点

「手をつなぎ歩きし我が子 学び舎へ見守られたる園あとにして」 (きよしさん2002/01/16
この歌、いつも手をつないだりしてまつわりついていた幼い子が小学校へ上がるんだという感慨と、色々お世話になった幼稚園への感謝の念とがだぶっていますね。こうした場合、短歌ではどちらかに絞って詠むとうまくゆきます。両方を詠み込むこともできますが、焦点がぼけて、先生へのお礼の歌としては弱くなるのです。(あるいは、二首の連作とするか、ですね。)
ご参考詠(口語短歌です;二首連作):
「幼くて親にまとわりついていた愛(いと)しいこの子がもう小学生」(きよし)
「さまざまなご慈愛受けた幼稚園お陰でこの子も小学生に」(きよし)
(「この子」のところに、お子さんの名前を入れるのもいいですね。)