写生歌

「夜に舞ふ蝶といはむか蝙蝠の影の如くにむれて飛び交ふ」(桐子母さん2001年9月28日
いい主題ですが、描写がもう少しです。特に「影の如く」が効果的ではありません。何かの影の如く、なら分かりますが。この場面では、蝙蝠そのものが影なんですね。そのように詠むといいわけです。また、初句の「夜」も、昔なら暗黒を連想したのでしょうが、現代はそうと限りませんね。ネオンまたたく夜もあるわけですので。
添削・改作(梧桐):
「闇に舞ふ群蝶と言はむ蝙蝠ら影のみ見せてはげしく飛び交ふ」 (桐子母)
これなら、蝙蝠の妖しい雰囲気も出ますね。