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ものぐさお月見歌会2007

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素敵なお月様の絵はるつさん作です

「ものぐさ歌会のページを新設しました。そちらで各お歌へのコメントを受け付けております。 投票は締め切られました。結果をご覧下さい。  投稿総数 104 首
空は冴えビルの谷間の満月を手摺にのりだしじっと見てゐる 1 票
「人間は月見と言って団子食べ僕達猫はいつもの餌だけ」1 票
月よりの使者かメ−ルの届きたる退院の知らせ名月の夜1 票
塾帰り明るい夜道で見上げれば名月を背にうさぎ微笑む0 票
名月でうさぎが作るお団子が落ちてこぬかと口開けてみる 2 票
名月を愛でつつ酌みいる縁側に探査衛星かぐやの情報0 票
月世界探査なすて打ち上げしかぐやを想う今年の月見は0 票
花よりもダンゴのわたし月よりも一杯ほしい満月の夜1 票
偶然に名月を見る帰り道君とふたりで言葉を閉じて 3 票
肩車を父にねだって困らせた月のうさぎを信じたあの日3 票
住み始めしこの町やさし十五夜の月の影さす家並の灯り2 票
タクシーの窓から眺める名月は私の明日明るく照らす 0 票
混迷の世を生き抜かむ人びとを笑みて見てゐる十五夜の月1 票
ほろ酔いの夫に添いゆく野辺の道に月光(つきかげ)ふたつの影を重ねる 3 票
名月の輝きに似る美しさ君の発する光のさざなみ 1 票
無常にも水面に映る名月が跳ねた魚のさざ波に沈む 2 票
煌々と最中の月は昇り行く走る雲間も輝き失せず1 票
松島やああ松島の芭蕉の句重ねたくなる今年の名月0 票
観月会犬養先生偲びゐし明日香の空にひびきたる声0 票
いつの日か私も天に召されゆく 満月になりたい笑いたい3 票
雲払い清(さや)けく昇る満月の孤高の光遍く照らす1 票
駅前の屋台に酒を酌み交わしこの名月を見つつし帰る1 票
夜は更けて滲める雲も移りゆき満月白く厳かに映ゆ0 票
夜間診療了へて静かに灯を消せば診療室(へや)は刹那に銀色に染む7 票
涼風に虫の音聴きつ月見れば僅かに覚ゆ都会の天然1 票
空青く夕月白く昇り行くふんわり綿毛に餅付く影が0 票
浮世には悲しきニュース多かりき病みたる心仰げ 満月を3 票
ながむれば杵もつ兎の影も見え心楽しも満月の道2 票
満月は鏡となりて映さるる心の内も見透かされしか 1 票
満月に有り難う闘病の吾を見守りし宙に柏手たたく 1 票
窓越しに見る満月にほのぼのと亡き父亡き息子(こ)の面影浮かぶ 5 票
ススキの穂幼い頃を思い出す母が飾った縁側で月見0 票
十七夜立待月に託けて君待つ日暮れ確かな既望1 票
顔を向けあさなゆうなに耀ける月満より我を誘いし  0 票
臼杵を支えしままに満月のうさぎが転ぶエアーズロック  0 票
小波の雲と並びし昼の月見入れば広き地平に変わる  0 票
冬空に月輝きて我が心共に歩むや我が身の影と 1 票
月見れば愛のメールを送りたし外国(とつくに)に住む幼きものに4 票
今年また月を見ぬまま過ごしおりビルの谷間に忙しく生きて 5 票
撃たれてもカメラ放さぬ報道記者の血糊を写すミャンマ−の月4 票
寂寥のわれを照らせる月なれば狼吠えよ蝙蝠よ飛べ1 票
離れても同じ月見る友と我心は同じ友愛に満ちて 0 票
月落ちて後(のち)の野道にひとり佇(た)ち残されし歳の厳しさ思ふ2 票
寡黙なる夫はとても綺麗だと私じゃなくて月を見上げて 4 票
満月も欠けたることのあるやうにハリキリマンの君が職辞す2 票
満月も三日月も可愛い夜の顔 闇の心を明るく照らし 1 票
核持ちしこの惑星に連れ添ひて月よ光よ永遠(とわ)に蒼(あお)かれ 3 票
満月が出でているぞと教しに孫は「じゃあね」と電話を切りぬ 2 票
満月を「ま!」と呼ぶ吾子の可愛さよ幼き日々は時の彼方に0 票
網戸より月の光の差し込める部屋に妻とし酌みつつ眺む 3 票
温暖化より地球を救う手立てなきか月の秘密の暴かるる世に1 票
山間は靄(もや)ひと色の夕月夜今宵しずかに人は逝きたり  3 票
山あいの棚田の稲も刈り干して月に満ちたる夜の道行く 6 票
嫌な事みんな忘れて月見酒酔って唄って千の風になる 0 票
塀際を歩む我と我が影を優しく照らすまん丸の月 0 票
お団子もすすきも飾った十五夜がああ懐かしい満月冴えて0 票
満月の明かり頼りにまっしぐら七輪と肉の待ちたる店に0 票
一陣の榛名おろしは十五夜の湖面に映る月さへ消しぬ1 票
錯覚と思へぬほどにおほきなる黄金の月に山の端浮かぶ4 票
灯火を落とししビルの窓々に映りし月を愛でつつあゆむ4 票
ビルの端に吊る月映す不忍の池の辺をゆく十六夜寂(しじま)1 票
見渡せば月を失くした空のある遠くの妻子に電話する夜2 票
その青さその清涼を身に浴びて月夜に秋蚕(しゅうこ)はすんすんと太る0 票
満月の支配す空の広々と星屑一つなくて寂しき2 票

以下お歌の感想等です
微笑女/私ごときが皆さまのお歌を選ぶなど、すごくおこがましいですが、参加させていただきます。票が多く入っているのはもちろんすばらしいお歌だと思いますので、それ以外から「月落ちて後(のち)の野道にひとり佇(た)ち残されし歳の厳しさ思ふ」「今年また月を見ぬまま過ごしおりビルの谷間に忙しく生きて 」「山間は靄(もや)ひと色の夕月夜今宵しずかに人は逝きたり」「 無常にも水面に映る名月が跳ねた魚のさざ波に沈む」最後は投稿された時点からすごく気になっていました。男性が奥様、または心に秘める女性を詠われたのかしら?それとも女性がご主人を詠まれたんだろうか?と。「名月の輝きに似る美しさ君の発する光のさざなみ」   [2007/10/06 20:51:39]
九里多朗/皆さん佳作ばかりで選ぶのに困りました、素敵な作品で、まだ見落とされて投票されてない歌から選んで見ました 「肩車を父にねだって困らせた月のうさぎを信じたあの日」僕も月の兔を信じて育った一人です気持ちが痛いほど伝わってきます。 「名月でうさぎが作るお団子が落ちてこぬかと口開けてみる」ユーモアの効いた良い歌です 「寂寥のわれを照らせる月なれば狼吠えよ蝙蝠よ飛べ」見事に詠ゐ上げられてます、でも誰しも一度ぐらいはそんな思いになる時期があります前向きに頑張りましょう。 「いつの日か私も天に召されゆく 満月になりたい笑いたい」老いには心惹かれる歌です満月の様に笑って同じ一生明るく生きたいですね。 「月見れば愛のメールを送りたし外国(とつくに)に住む幼きものに」孫は可愛いからね孫への愛情が溢れるように伝わってきます。 その他「雲払い清(さや)けく昇る満月の孤高の光遍く照らす」のような素晴らしい歌が沢山有りました投票枠の関係で投票出来ないのが残念です。 [2007/10/06 18:55:41]
アン/空は冴えビルの谷間の満月を手摺にのりだしじっと見てゐる  ビルの中の孤独なひとが満月を見ているさまがじっとみているに現れています. ほろ酔いの夫に添いゆく野辺の道に月光(つきかげ)ふたつの影を重ねる  情景が目に見えるようです。 夜間診療了へて静かに灯を消せば診療室(へや)は刹那に銀色に染む 文句なしに良い歌です.瞬間をとらえている結句が秀逸です。 網戸より月の光の差し込める部屋に妻とし酌みつつ眺む  素直にありのままが詠われているのに好感が持てました。 灯火を落とししビルの窓々に映りし月を愛でつつあゆむ 日の落ちたあとのビルの窓に焦点をあわされたのは見事です. 住み始めしこの町やさし十五夜の月の影さす家並の灯り 新しく移り住んで来た町が満月に照らされているのを見て作者は癒されているのでしょう。色々とあってこれから先に希望を見出したいのでしょう. [2007/10/05 22:40:37]
/全部佳作で5首投票するのに困るほどのできばえだ。 窓越しに見上ぐる満月その中に亡き父の顔息子(こ)の顔浮かぶ [2007/10/04 22:29:39]
勘太郎/夜間診療了へて静かに灯を消せば診療室(へや)は刹那に銀色に染む (夜間診療を終えてほっとした心境と、そこを月が銀色に染めたと〕 ほろ酔いの夫に添いゆく野辺の道に月光(つきかげ)ふたつの影を重ねる  (仲のよいご夫婦の雰囲気が読むものに伝わってくる〕 窓越しに見上ぐる満月その中に亡き父の顔息子(こ)の顔浮かぶ (お父さんと息子さんを亡くされた作者、満月と重なるのでしょうね) 山あいの棚田の稲も刈り干して月に満ちたる夜の道行く その他にも感銘した歌がたくさんありましたが、私はこの歌に投票した。 [2007/10/04 22:28:33]