遠い世にはいくつかの種類の‘人類’が地上各地に住んでいた・・・

「ホモサピエンスのみ生き残り世界中に棲息するは驚きなりとふ」（梧桐）

「片やホームレス、片や資産十八兆円、これでも正常と人らは言ふが」（梧桐）

「おどろきの激しき格差も自由競争とふ美名？が暴動を抑へ来しなり」（梧桐）

「人間は自然の一部とふ当たり前の事を声高に言はねばならぬ」（梧桐）

「ミドリムシは動物であり植物なり 両性具有の人も居るなり」（梧桐）

「ひとたびは強風に散りし金木犀　復活の香を書斎へ送る」（梧桐）

「おびただしき銀杏（ぎんなん）落ちゐる寺庭でも妻は拾はぬ 匂ひ苦手と」（梧桐）

「左手のピアニストの演奏に思ひをりやはりピアノは両手で弾くもの」（梧桐）

「この宇宙は千四百億年は大丈夫と天文屋言へり どんな意味ある？」（梧桐）

「日は没（い）りてしばし雲海の縁のみが金色（こんじき）に輝る荘厳を見き」（梧桐）

「台風去りさはやかに晴れて喜ぶは人にまさりて雀子らなり」（梧桐）

「どーどどどッ！今夜の台風は狂乱し <風の又三郎> も顔色なしだ」（梧桐）

「鱗雲、鰯に鯖雲が空おほひ落ちてゆく日に絢爛変化（けんらんへんげ）」（梧桐）

「くさぐさの思考が絡み悩むとき金木犀の香が漂ひ来ぬ」（梧桐）

「イスラエルとふ国を創りし煽（あふ）りなる五百万パレスチナ難民をいかにせんとか」（梧桐）

「いづくかにまた悲劇あり十六夜（いざよひ）のおぼろ満月人を泣かしむ」（梧桐）

「2000年の歌集群の抜粋読む。比して現今歌力衰ふ」（梧桐）

「時代劇に主演の人がその直後の現代劇でも。われ混乱す」（梧桐）

「雨だれの音色にてその場所を判別す　これも一つの才かと自嘲す」（梧桐）

「あり得ざる幕内のみにて一千勝 達成せし白鵬の鬼神とも見ゆ」（梧桐）

（梧桐）：

「急速に進歩してゆくＡＩに人が屈服するとふ悪夢も」

現実は逆方向へ進んでいるが・・・
「願はくはＡＩがやがて“神”となり世界平和へ人導かん」