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「切れ切れの時を紡ぎて何処かの夜汽車の胎に我が不眠あり」(酔狂)
初句、工夫のわりに生きていません。また、「胎」も工夫されたのでしょうが、却って印象があいまいになりましたね。こういうときは、むしろ場所をはっきり言った方がいいです。結句もあいまい、これもはっきり言ったほうが印象に残るでしょう。言い切るかぼかすかは状況次第、歌材次第です。
改作(梧桐): 「朦朧と時流れつつ何処への夜汽車の上か眠られずをり」
またまた、いい歌ができました。
技巧に凝りすぎました ただ、「切れ々の・・・・」は 自分では気に入っています いずれ、これを生かせるよう再挑戦します 「何処かの夜汽車」と「何処への夜汽車の上か」の違いは 粋狂が思う以上の違いがありそうです。考えてみます
「切れ切れ」を活かしたい、ですか。それでは、
改作-2(梧桐): 「切れ切れに時流れつつ何処への夜汽車の上か眠られずをり」
これでも十分いい歌ですね。たしかに、初句「切れ切れに」で半睡状態がよく出ています。夢うつつの朦朧とした状態ですね。「うつつ」に還るたびに少しづつ時間が過ぎている・・・ |
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