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梧桐学の「いい歌ですね」2005年まで分
過去ログより少しずつ「いい歌」を抜粋してみます。時々のぞいて下さいね。

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*--- 歌の題名 ---*
1.木枯らし   有袋類   立冬   石狩   母の孤独   虹の輪の中   喪が明けて   大きな夢掴んでね   工場の金木犀   読書の秋
2.満ち潮   影法師      秋明菊   金木犀   半島の静かな町に住んだ思い出    薪能      十六夜の月   木犀
3.時間   さるすべり      マニキュア   星空   母旅立ちぬ   逸れ鳥   白百合   夜風   義父
4.風鈴   流星   ポプラ並木   蛍追う   残映   風鈴   通り雨   ベビーシュズ   トーチカ跡   名曲
5.夜汽車   to make tanka makes me comfortable   時空をこえて   花氷   飢餓ゆゑに   ピアス    若き日を偲びて
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風鈴2001/08/28(火曜)

「風鈴の未明に鳴る音微かにて独りの胸をよぎる哀しみ」(かすみ)

「音」は「おと」と読ませていますね。前後から、ここは是非とも「ね」と読ませたいところです。しかし、捉えどころはさすがです。

添削(梧桐):
「薄明に風鈴ひそかな音(ね)に鳴れば独りの胸をよぎる哀しみ」

いい歌です。(「鳴れば」は已然形で、「鳴るので」の意。)


流星2001/08/28(火曜)

「流星を指差す稚児の視線には宙の秘密ぞ輝きてあり」(酔狂)

宙を「そら」と読みたいのですが無理でしょうか。


「宙」は「そら」とも読ませます。ただ、稚児(ちご)は後半に相応しくありませんね。稚児という語はどこか突き放した感じがあるから。

添削・改作(梧桐):
「流れ星指さす幼なの視野にして宙(そら)の神秘がかがやきを増す」

いい歌になりました。


ポプラ並木2001/08/24(金曜)

「一斉に輝く葉裏は銀の如ポプラ並木は秋へ傾く」(酔狂)

初句から三句にかけて、「一斉に銀に輝く」んですね。上のようではちょっとおかしい。

改作(梧桐):
「銀色に葉裏一斉にひるがへすポプラ並木は秋へ秋へと」

はは。この改作はいいですね。



蛍追う2001/08/17(金曜)

「蛍追う妹の浴衣の乱るるはもの思はずと問わず語れり」(酔狂)

この「妹」は、「いも」で、奥さんのことかと思いましたが、これは追憶の歌で、まだ若かった妹(いもうと)さんのありし日の姿ですね。下2句は、妹さんの無心さを言いたいのですね。素直に詠み直してみます。

添削・改作(梧桐):
「妹は浴衣の裾の乱るるも知らず無心に蛍を追へり」

こうした詠み振りが標準的です。しかし、いい歌ですね。初句を「美少女は」とすることもできます。


残映2001/08/10(金曜)

今年の花火大会は市制30周年を記念して盛大に行われました。
近くの木などを塒にしている鳥が驚いて、夜空に一斉に飛び立っていくそのシルエットにもなかなか趣がありました。


すごい情景ですね。あおぎりも見たかった。情景が良過ぎるから、なかなか短歌にしにくいところですが・・・

轟きに慌て飛びたつ鳥たちは花火色して夜空にうかぶ」(桐子)

「花火色」は考えたのでしょうね。また、実際はそうなんですしょうが、「慌てて飛び立つ・・」と言わなくても分かりますね。ここまで言ってしまうと散文的になってしまうのです。しかし、視点は出色です!

添削・改作(梧桐):

「幾百の鳥いっせいに飛び立てる影あざやかに花火が照らす」

「闇に散る花火に浮けり幾百の鳥いっせいに飛び立てる影」

「驚いて鳥いっせいに飛び立てる影を照らして花火満開」

「樹林より鳥驚きて飛び立てる影の幾百花火にかがやく」

いい歌ができました!どれもいいですね。いやー、すばらしい情景です。これだけ軽く詠んでも、よく解ります。これは桐子さんが捉えられた情景のすばらしさに依ります。う〜ん、見たかった!
なお、旧仮名遣いでは、「いっせい」といった促音は、「つ」を小さくせず、「いつせい」と書く習いですが、ここでは分かり易くするため小さくしました。また、三首目で「驚いて」は旧仮名遣いでは「驚きて」ですが、ちょっと語感が固くなるので意識的に新仮名遣いとしました。こうしたこともテクニックの内ですね。
 ここまで来ると、この歌は誰のものでもない、みんなのものだ、という気がします。古来、いい作品はそう思わせますね。
 添削・改作は、そういう思いを込めてやっています。


風鈴2001/08/07(火曜)

「病室に老医師さげし風鈴は夜店で孫と選びたるとや」(酔狂)

いい歌ですね。「さげし」がちょっと気になる程度です。どんどん上達しておられます。

添削(梧桐):
「病室に風鈴吊しつつ老医師は「孫と夜店で選んだのです」と」

この方が、ほのぼのとして温厚なこの老医師を一層表現できていますね。


通り雨2001/08/05(日曜)

「通り雨うるおい帯びた土を踏みよろこびあらわす犬と散歩して」(あゆ子)

初句「通り雨」は「通り雨で」ないし「通り雨に」と言いたいのですね。あるいは「通り雨 うるおい帯びた・・・」と一字分あけるといいですね。ただし、その時は通り雨に大きな比重があることになります。「よろこびあらわす犬と散歩して」は、ご自分のことなのか、犬が喜んでいるのか、読む者は迷います。口語でやってみましょう。

添削・改作(梧桐):
「ひと雨に暑熱が冷めた土踏んで犬もわたしも喜々とお散歩」

これでいい口語短歌になりましたね。


ベビーシュズ2001/08/05(日曜))

(下の)投稿歌は、デパートに行った折りに見ました、幼子のシューズを選んでいるデート中の若いカップルと思われましたが、シューズを選んでいる眼差しを見て居ると、やはりそれは将に親の顔でした。私達にもあんな時代が有ったのだなーと、羨ましいく思いました。

「ウインドのベビーシュズ選びいる若き夫婦に親の顔見る」(栗太郎)


面白いところを捉えられましたね。いい歌になります。

添削・改作(梧桐):
「デートする若いカップルされどベビーシューズを選ぶ顔は親なり」


トーチカ跡2001/07/31(火曜)

「八月のトーチカ跡に敬礼す兵士の銃はただ静かなり」(酔狂)

何に向かって敬礼したのかはっきりさせましょう。

添削(梧桐):
「トーチカ跡 銃もち沈黙する兵士に謹んで深き八月の礼」

いい歌になりました。


名曲2001/07/31(火曜)

「いつまでも忘られぬ音のあるなり 別れし人に心なしとも」(nanami)

ははは。確かにちょっと言葉の流れがぎこちないですね。文法のことは作歌に慣れてから、おいおい覚えればいいですよ。それまではこちらで修正しますから。最初から修正されることを恥ずかしいとか思う必要は全くありません。当然のことですからね。

添削・改作(梧桐):
「別れたる人に未練無しただ共に聴きし音楽沁みて残るも」

いい歌になりました。


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